今日も今この瞬間の写真を撮った

2日目 何がしたいかよくわからないなかで、とりあえず動き出してみることは簡単なようで難しいようで、やっぱり簡単な気がするが、自分にとってそれで意味があるかを考えるとやっぱり難しい。 昔やった何かを今見ると、恥ずかしかったり意味が分からなかったりなんだこれなんだこいつ、みたいに下らないもの低い物に感じることがあるけど、そのときの100点をそのときなりに出したつもりで、でもやっぱり20点で、だったら最初から20点を目指そうと思っていた時期もあったけど、それもうまくいかず同じところをぐるぐる回っている。

僕の手は昔の僕とそんなに変わって無くて、少し手荒れしたり第1関節のシワの溝が深くなったりカッターで切った消えない傷を愛しく思ったりはするけど、それでも僕の手は僕の手で変わっていない。 変わっていないとは思っても、この手で書き出したものはきっとその時にしか書けない、その瞬間を切り取った写真みたいなものらしい。 だったらなるべく多くの写真を撮っておいて、いつかの僕に「こいつバカだなぁ。でもなんか悪くはないかもな」と思ってもらえるように、たくさんたくさん残しておいてやろう。

感謝しろよ、未来のおれ。今お前がなんだかんだキラキラして見えるそれは、いまのおれがなんかモヤモヤしながらあがいた結果なんだぞ。 おれが、今のおれが道ともいえない、でも歩くならここがいいと選び出した、草がボーボーで転んだら膝がぐにゃりそうな石やガラスの破片をあらかた取り除いたそこを、振り返って「いい道だったな」なんて皮のソファーにふんぞり返ってブランデー回しながら見れるのは いまのおれのおかげだからな! あとよく考えろ! ブランデー本当においしいか? 皮のソファー気持ちいいか? 膝の裏に汗がたまって水分も取ってくれていし気持ち悪いからな! 床にタオル生地のクッションでも敷いた方が100倍気持ちいいからな!